園長だより

園長だより2017年6月号

爽やかな新緑の風の中で、色とりどりの花が美しく咲き、鳥がさえずる声がまるで自由を思いきり表現しているように感じられます。
地球は、あらゆるものがバランスをとりながら循環し生態系を保っています。
人も生き物の一つとして、太陽と空気とそして植物や動物の恩恵を受けて生きています。
そしてそれぞれが役割を果たしているのです。自然は不思議に満ち溢れています。
星野富弘さんのエッセイ「あの時から 空がかわった」の一節は、子どもたちの発見につながる情景を思い起こさせてくれます。

「たち止まって/いいんだよ/ 振り返って いいんだよ/ そこに美しいものを 見たのなら/ すわりこんで ずうっと見ていて/ いいんだよ」 


子どもたちは不思議を発見することがとても上手です。大人に見えない、気づかないものを教えてくれます。
大人は幼いころの感覚を忘れ、見ようとしていないのかもしれません。
忙しい日々の中で失っているものがあるのでしょう。
何が大切なのか、一番必要なものは何かをもう一度立ち止まって見つめなおしていきたいと思います。

 

金田みどり